ビタミンまとめ
ビタミンの分類
脂溶性ビタミン:ビタミンA、D、E、K
水溶性ビタミン:ビタミンB、C
水溶性ビタミンの効果
TCA回路に4つのビタミンB(B1,B2,B3,B5)が関与している。
→ピルビン酸デヒドロゲナーゼおよびαケトグルタル酸デヒドロゲナーゼの反応の
サポートを触媒的に行う。=TCA回路を回すための活性化エネルギーを下げる。
具体的反応
・ピルビン酸からアセチルCoAへの脱二酸化炭素反応をサポート
・αケトグルタル酸からスクシニルCoAへの脱二酸化炭素反応をサポート
FAD(フラボンアデニンジヌクレオチド)がFADHとなり反応促進。
=水素受容体・供与体として酸化還元反応を担う。
③ビタミンB3(ナイアシン、ニコチンアミド)
→イソクエン酸からαケトグルタル酸、αケトグルタル酸からスクシニルCoA、
リンゴ酸からオキザロ酢酸への脱プロトン反応を進行させる。
NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)がNADHとなり反応促進。
=水素受容体・供与体として酸化還元反応を担う。
→CoA(コエンザイムA)の構成成分の一つ。
植物中に多く存在するため欠乏症はないが、少ないとアセチルCoAが不足し
TCA回路が回せないためエネルギー不足に陥る。
⑤ビタミンB6(ピリドキシン)
→アミノ基転移反応やグリコーゲン分解の際のグリコーゲンホスホリラーゼ反応促進
=エネルギーを取り出すことに注力したビタミン
⑥ビタミンB7(ビオチン)
→ピルビン酸をオキザロ酢酸へ変換するピルビン酸カルボキシラーゼの反応、
脂肪酸合成の際のアセチルCoAからマロニルCoAへの変換反応に関与。
→赤血球の母体である赤芽球の核形成、プロピオン酸からの糖新生に関与。